みなさん、こんにちは。
膝を打つ記事を見つけたので、内容をご紹介します。
バグを全てつぶそうとすると時間の浪費になるだけでなく、バグつぶしの影響で別の箇所に致命的なバグを仕込んだりするから、「完ぺきを目指すと、かえって完ぺきから遠ざかる」(中島聡氏→著作)
「システム障害はめったに起こらないより、むしろそれなりの頻度で発生したほうがよい。そのほうが慌てず対処できる」(某社経営企画担当者)
完ぺき主義者による人的被害はさらに深刻だ。完ぺき主義者は絶対に自分に対しても、部下に対しても、下請けの技術者に対してもマイナス評価しかできない。理由は簡単。これまで述べてきたようにシステムに完ぺきは無いからだ。
私も、専門学校時代に、「理系の人は「ゼロリスクなんてありえない」と言うんだけど、よくわかんないんだよね」と言われたことがあります。一応理系出身の私から言わせてもらうと、私は大学院で、組織事故防止のためのリスクマネジメントを研究していたので、ミスは必ず発生するものと考えて仕事をすべきだと考えています。人間はもちろんのこと機械もミスをします。もちろんビジネスですから、ゼロリスクを目指す姿勢は必要なわけですが、ミスそのものを撲滅しようとするのではなく、ミスをなるべく小さなものに抑えるという姿勢が有効です。ましてや、ミスを精神論で押さえつけるという姿勢は、愚かな態度です。却って萎縮してしまい、更なるミスを誘発しかねません。それが続くと、心身を崩してしまいかねません。このブログをお読みいただいている方は、ぜひ仕事における完璧思考を止めてみましょう。復職・転職のハードルが大きく下がると思います。
自覚のある人は是非、「たかが3500個のバグですよ。とりあえず放置でいいんじゃないの」と言えるようになろう。それができたら世界は変わる。
#「原発 ゼロリスク (信仰)」でググると、いろいろなページを見つけることができます。
本稿の参考記事:システムに完ぺきを求め、不幸を撒き散らす疫病神はあなたです(木村岳史「極言暴論!」)
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