社会福祉・正義論
みなさん、こんにちは。マインドデザイナーの山口修司です。
私のような対人支援の仕事をしていると、独善の暴走に直面することがしばしばあります。
「その通り!」と膝を打ったホットな記事を、本稿で三つほどピックアップ。
一つ目。
医師を目指す人には(学力よりも)もっと重要な資質、前提として「公共的性格」、つまり「公共心」「倫理観」「正義の心」のようなものが備わっていることが重要なのではないでしょうか。
(小林公夫氏)
その通り!
政治哲学的には、正義とは何かというのは永遠の課題なのですが、頭がいいだけで対人支援の職場に行くのは、社会的にとてもまずいです。特に、自分の考えは常に正しいと思い込んでいる人が”先生”になってしまうと、クライエントにとっては、たまったものではありません。
二つ目。
Q.吉田典史氏
「企業などと団体交渉をするとき、カルト的な体質を感じることはありますか?」
A.東京管理職ユニオン委員長・鈴木剛さん
「ええ、ありますね。特にワンマン経営者がいる中小企業や、大学や社会福祉法人などです」
その通り!!
対人支援の現場は、ビジネスの感覚とはだいぶ違う部分があります。独善的な部分が暴走して、自分の考えと違うものを陰湿な形で排除しようとするのをしばしば見聞きします。私のようなソーシャルワーカーが勤める福祉法人では、残念ながらこういうことがあります。
三つ目。
キャリアアップすれば、仕事の幅は広がります。そういうときにこそ、自分が何をやらないかを決める必要がある。自分が本当に「やりたいこと」は何かを考え抜くためにも、たくさんの可能性の中から自分の「やること」を取捨選択しなければいけません。
(カルビー 上級執行役員 鎌田由美子氏)
その通り!!!
以前にも書きましたが、意思決定とは、他の全ての選択肢を捨てることです。個人も組織も、アンビバレントな決断をしなければいけないこともあります。綺麗事をそこで言っても始まりません。
結局、政治哲学の話に戻るのですが、正義とは一様ではありません。唯一の”正義”を力がある人に押し通されると、誰かが苦汁を嘗めることになります。これが社会正義だとは、私には到底思えません。
【参照資料】
(フォント変更、全て引用者)
「学力が高いだけ」で医者になってはいけない | 深掘り!医学部入試の知られざる世界 | 東洋経済オンライン
超キモイ会社には、ゲシュタポがいっぱい:日経ビジネスオンライン
40歳を過ぎてから気がついた「要領が悪いからできること」 | プレジデントオンライン
アジャイルなコラム執筆法(1)就活編(山口修司)
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