相模原殺傷事件から半年の所感

みなさん、こんにちは。マインドデザイナーの山口修司です。

本日は、相模原障害者殺傷事件から半年です。専門職として、思うところを再び書いていこうと思います。

植松容疑者は、変わらず差別的な言動を繰り返しているとのことですから、おそらく一過性の精神症状に由来するのではなく、優生思想の問題なのでしょう。しかしながら、「優生思想のせいだ」とひと口に言うのは簡単ですが、この事件が提示した問題はもっと根深いです。

「人の役に立たない人間は、社会にはいらない迷惑な存在なのか?」と尋ねられたら、多くの人は「そんなことはない、生きていることそのものに価値がある」と答えるでしょうが、出生前診断の問題、高齢者のケアの問題、ひきこもりの問題、等々の場面において、私たちはこれに逆行する意思決定をしています。そこを社会思想の問題に帰着することは難しいことではありませんが、実際に自分が(広い意味での)当事者になった時、「本人に苦しんで欲しくない」という発想による意思決定との断絶は、容易には埋まらないと思います。
正直に申し上げて、今の私は確たる答えを持ってはいません。例えば、もし、自分が障害を持つ子どもを持つかもしれないとなった時、「ノープロブレム!」と言える自信はありません。障害が人生に対して過酷な面を持つのは、事実だからです。

最後に付け加えると、私は、いろいろな物を犠牲にしてまで、(人の役に立つ)”仕事”をする義務はないと思っています。働くマインドは、心の底から「働きたい」という”仕事”への欲求があって、初めて出来上がる(デザインされる)ものだと思っているからです。それがないまま、”労働”を続けていると、あっという間に潰れますから。

 

【参照資料】
相模原殺傷:事件半年 傷負って確かめた絆 – 毎日新聞
殺傷事件から半年 元職員は障害者冒とくの供述続ける | NHKニュース
共生社会の実現を 相模原事件半年 九州の関係者に聞く – 西日本新聞
措置入院見直し「自治体任せにするな」 相模原市などが厚労省に要望 – 福祉新聞
ザ・ボイス そこまでいうか!2017.01.26放送分(ニッポン放送)
特集:生命 / 荻上チキ責任編集 α-Synodos vol.212 | SYNODOS -シノドス-

 

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