”東京大改革”で変わるかもしれない介護制度、医療に影響も。

みなさん、こんばんは。精神保健福祉士の山口修司です。

2648707505b64e0cc054cbe4b2c92471_s

昨日、「特区で混合介護を推進する」旨を、小池百合子東京都知事が表明しました。
混合介護”の”混合”とは、保険サービスと保険外サービスを併用することを指します。
具体的に、どんなことが実現されるのかというと、

  • 保険を使ったサービスと、居室の窓ふきや重い家具の運搬など保険外のサービスを同時に提供することができる
  • 要介護者向けの食事と一緒に、家族の分の食事も用意できるようになる

などが挙げられています。裏を返すと、現行制度では、これらは全額自己負担(10割負担)になってしまうのです。
これを、介護保険サービスの部分は3割負担で良いようにすることを、混合介護の推進(解禁)と言います。

 

これで影響を受けると思われるのは、いわゆる”混合診療”でしょう。

混合診療”とは、混合介護と同じく、3割負担の医療と全額自己負担の医療を併せて受けることを指しますが、日本では”混合診療禁止の原則”と言って、先進医療以外では、保険外の医療を受けると、保険内診療の部分も含めて全額10割負担になってしまいます。

ではなぜそのようなシステムになっているかというと、
現在、日本の医療では「必要かつ適切な医療は、基本的に保険診療により確保する」という理念の国民皆保険制度で行われています(太字筆者)。”混合診療”はこの理念にも反するものとして、現在は禁止されているのです。

 

ただ、これには良し悪しがあって、混合診療について本格的に議論すると、いわゆる”患者申出制度”や民間の医療保険、さらにはTPPにまで触れなければなりません。到底、本稿で手に負えるテーマではありません。。

混合診療解禁に反対する意見としては、

  1. 医療の平等性崩壊(受けられる医療サービスのレベルが、お金で左右されてしまう)
  2. 国民負担の増大 (保険外10割負担の医療サービスが増える)
  3. 危険な診療の横行(保険で安全性がカバーできない医療行為が増える)

という3点が挙げられることが多いです。これは押さえておくべきでしょう。

 

【参照資料】
「特区で混合介護推進」小池都知事が表明:日本経済新聞
「混合介護」で特区提案へ=規制緩和し利便性改善-小池都知事:時事ドットコム
介護を成長産業にする「混合介護」5つの疑問を解く|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
混合診療ってなに?~混合診療の意味するものと危険性〜(日本医師会)
混合診療解禁で自費診療増!?民間医療保険が高くなる可能性も大 | 看護師がやさしく教える医療とお金の話

「混合診療」って何?~日本で禁止されている3つの理由 : お薬Q&A ~Fizz Drug Information~
患者申し出療養制度:混合診療例外、初承認 抗がん剤治療 – 毎日新聞
保険外診療の併用認める新制度は非富裕層にこそメリットは大きい――日本総合研究所副理事長 翁百合|次世代の国づくり・再成長への「道」を拓く|ダイヤモンド・オンライン

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ メンヘル 社会復帰へにほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへにほんブログ村 経営ブログ カウンセラーへ

株式会社サンプルの最新情報をお届けします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください