【超速報】小田急、新型ロマンスカー投入!!来年度末の複々線完成に合わせて。
みなさん、こんにちは。リワーク・キャリアカウンセラーの山口修司です。
お昼前に、ビッグニュース(?)が飛び込んで来ました。
どのくらいビックニュースかというと、鉄道新聞という鉄道情報サイトが一時パンクしました。
そのニュースですが、
小田急電鉄が、2018年3月に運転開始となる新型特急ロマンスカーの製造を発表しました。
展望席のついているロマンスカーは、最新型のVSE50000形車両が運用開始から10年になることから、新型車両がそろそろ登場するだろうと思っていました。
デザインのイメージは、下の写真が挙げられています。
小田急電鉄に新型ロマンスカー「70000形」、2018年3月デビューへ。
伝統の展望室を設置するほか、同社特急最大となる高さ1mの側面窓を採用します。
→https://t.co/RfFgAwY0lS pic.twitter.com/jPOy2Wx6tY
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 20, 2016
新型車両の大きなポイントは、以下の3つです。
- ロマンスカー伝統の展望席が、編成の両端に配置されること
- 20メートル級の車両7両で構成され、ボギー台車を採用すること
- フルアクティブサスペンション(電動式)を、在来線で初めて全車両で採用すること
(1)について。
10年前に製造されたVSE50000形車両の設計を担当した、岡部憲明氏が今回もデザインを担当とのこと。
イメージ図を見る限り、VSE50000形と大きなデザインの変更はなさそう。
車体の赤色は、早くも「名鉄パノラマカーみたいだ」と言われているが、小田急ロマンスカーのシンボルカラーでもある。
(2)について。
これは、鉄道業界では見逃せない事項。
今まで小田急のロマンスカーは、連接車と言って、車両と車両の間に台車を配置する構造を取ってきた。
この構造を取ると、カーブを曲がりきれなくなる為、1車両の長さは必然的に短くなり、1編成あたりの車両数が多くなる。したがって、歴代のロマンスカー車両は基本的に、11両編成または10両編成を採用してきた。
本日発表された新型車両では、これをやめ、一般車両と同じ20メートル級の車両で構成されることになった。
連接構造は、乗り心地が向上すると言われてきたが、車両の保守が煩雑である等、デメリットも多いことから、今回不採用に至ったものと思われる。
【10.21追記】
今回、連接構造を採用しなかったのは、通勤特急としての使用も考えているため、定員を増やすために、7両編成にしたとのこと。今日の東洋経済オンラインが報じている。
(3)について。
フルアクティブサスペンションというのは、簡単に言うと、台車に取り付けられている振動制御装置のことである。
”空気式”と”電動式”があり、”電動式”について、編成の全車両に搭載するのは新幹線には導入例があるが、在来線ではJR・私鉄含めて、初めての導入となる。ロマンスカーの乗り心地にこだわる小田急の姿勢が読み取れる。
その他の諸元(モーター機器の詳細など)は、まだ公表されていません。
実際の運用については、本日同時のプレスリリースによると、土日は小田急線内ノンストップの「スーパーはこね」で運用されるとのことです。
平日は、小田急線内の途中駅にも停車する「はこね」で運用されるものと思われます。停車駅については、町田は鉄板でしょうが、本厚木と海老名のどちらかに停車するかどうかは、今後の利用者動向によるものと思われます。
【参照資料】
小田急電鉄2016年10月20日プレスリリース「新型特急ロマンスカー「70000形」の製造を決定」
同「複々線完成により、特急ロマンスカーの輸送サービスが向上 通勤時間帯における特急ロマンスカー増発」