電通新入社員自殺事件の本質は、”過労死”ではない。

みなさん、こんにちは。ワークライフバランス・コンサルタントの山口修司です。

株式会社電通の女性新入社員が、仕事を苦に自殺してしまったという、大変痛ましい事件が起きてしまいました。

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メディアでは、”過労死”ということになっています。確かに月100時間は異常(異常じゃないという人もいますが)。
しかしながら、自殺の原因がそれだけとは思えないのです。

残業105時間というのは、1日当たり5時間ちょっと。定時が18時だとしたら、毎日23時まで働かなければいけない、といった状況ですね。

 

私がこんな働き方をすれば、3日も持ちません。
しかしながら、こういう働き方を物ともしない人たちがいるのも事実です。コンサルや投資銀行、それに電通や博報堂などの広告代理店や商社に勤める人にとっては、それほど異常なものではないと聞きます。
それに、電通に入社できるくらいですから、この業界が長時間残業をする風土であることは、この女性も就活の段階で(少なくとも頭では)知っていたでしょう。

 

この女性は、自殺する前に、ツイッターで悲痛な書き込みをいくつもしています(この女性のツイッターは、事故後見られなくなっています。誰が操作したのでしょう)。
ツイッターをまとめたものが、ブログ記事(”電通社員を自殺にまで追い込んだ真の要因は、「過労」それ自体ではない”)として残っていました。

 

毎晩遅くまで残業し、休日出勤もする。そして、なんとか作り上げた結果を上司に提出するものの、「こんなの全然使えねえよ!お前いい加減にしろよ。明日の朝までにもう一回やってこいよ!?」と詰められ、また朝まで仕事をしなくてはならない羽目になる。

その結果、身の回りのことに気を使う余裕もなく、メイクもしっかりできない。そういう状況に陥れた上司から、「お前ほんと女子力ないなw」といじられ、…そんな日々が毎日終電近くまで、休日もなく、数ヶ月続く。終わる見込みもない。

 

つまり、長時間労働だけではなく、セクハラ・パワハラも加えた三重苦だったのです。
これでは、いくら体が強くても、心身ともにボロボロになります。希死念慮が起きても不思議ではない。
そして、問題の性質から言って、電通だけに起こっている状況とは、とても思えない。

このままでは、また、同じような悲劇が繰り返される、
という無責任なことは言いませんが、
この点を突かずに、電通批判に終始しても、それこそ亡くなった女性は浮かばれないのではないでしょうか。

末文ですが、謹んで、ご冥福をお祈り致します。

 

【その他参照資料】
電通新入社員「体も心もズタズタ」…クリスマスに命絶つ(毎日新聞10/7)
「死んでしまいたい」 過労自殺の電通社員、悲痛な叫び(朝日新聞デジタル10/8)
電通新入社員が自殺 広告業界に蔓延するクソ長時間労働の根深い実態を書いておく
電通社員を自殺にまで追い込んだ真の要因は、「過労」それ自体ではない
現代日本の過労自殺論 電通悪者論ですませず「1億総安心労働社会」を目指せ
平成28年版過労死等防止対策白書(厚生労働省)

 

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