“健康経営”は、ソーシャルインクルージョンを後退させる?

みなさん、こんばんは。精神保健福祉士の山口修司です。

今日の日経の社説は、”健康経営”についてでした。

「健康経営」ということばを聞く機会がふえた。企業が従業員の健康維持や増進に積極的にかかわることで、生産性や企業イメージの向上、さらには医療費の抑制につなげる、とする考えだ。……日本経済にとって、従業員も会社も元気であるに越したことはない。そのための環境の整備をおおいに進めてほしい。

なぜ、今日の社説に取り上げられたのか、関連記事もなく、経緯がわからないので、日経の意図はよくわかりませんが、健康経営とは、

経営者が従業員とコミュニケーションを密に図り、従業員の健康に配慮した企業を戦略的に創造することによって、組織の健康と健全な経営を維持していくこと健康経営研究会

と定義されています。私も、法人様向けサービスで、健康経営の増進を掲げています。日経のような考え方が社会に浸透することは良いことだと思います。

015030

しかしながら、ソースが見つからず申し訳ないのですが、以下のような話を以前、2ちゃんねるか何かで読みました。

BMI指数25以上は、徐々に就職難になるかも? 生涯医療費が多いらしい=企業健康保険の足を引っ張る 中年以降に勤務に支障のある病気になる確率が高いらしい=他人に迷惑をかける 結局、何かと企業利益の足を引っ張る確率が高いらしい →そのうち、健康診断で採用可否を決める時代が来るのか…

そのうち、「BMI25未満が部長昇進の条件」という企業が出てきたりして…。
今、健康診断は、会社の福利厚生に含まれていますが、それが人を選別する手段になりはしないかと危惧します。障害者はおろか、あまり健康とは言えない人が、会社や社会から排除される。”ソーシャルインクルージョン”(社会的包摂)は、今世紀の社会学や社会福祉論で大きく扱われるテーマですが、こうなると、“健康経営”はこれに逆行するかもしれません。BMIはともかく、その人が健康かどうかは、自助努力だけでは決まりません。普段何も気にしなくても病気知らずの人もいれば、虚弱体質で病気を繰り返す人もいます。そういう社会的弱者とも言える人達が排除される社会にならないように、願うばかりです。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ メンヘル 社会復帰へにほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへにほんブログ村 経営ブログ カウンセラーへ

コメント