”優秀な学生”の”優秀”とは、何ぞや?

みなさん、こんにちは。キャリアコンサルタントの山口修司です。

経団連の榊原定征会長は12日の記者会見で2017年(18年春入社)の就職活動について、採用面接の解禁を今年と同じ6月1日とする日程を発表しました(日経本日朝刊より)。

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もっとも、ルールを守る必要がない経団連の非会員企業は、人材を確保するためにどんどん採用活動を早めている。
楽天は17年3月に卒業する学生を対象に、技術職以外の「ビジネス総合職」のインターンシップ(就業体験)を15年夏と冬に実施した。すでに3年生の15年11月から内定を出している。
サイバーエージェントも15年夏と冬に3年生を主な対象とするインターンを開いた。参加者の約800人のうち優秀な学生は数回の面接を経て内定を得た。17年卒でインターン経由の内定は、採用予定人数150人のうち6割に達した。(下線引用者)

どの企業も口を揃えて、”優秀な学生を”と言うのですが、この人たちの使っている”優秀”という言葉は、何を指しているのでしょう?それが、学力でないことだけは確かです。なぜならば、大抵の大学は、1・2年次はいわゆる一般教養で、3年次から本格的に専門分野を学び始めるからです。専門分野を学び始めて、半年かそこらしか経っていないのに、どうして”学力優秀”とわかるのでしょうか。

とまぁ、言いがかりをつけるのはこの程度にしまして、この優秀というのは、いわゆる”社会人基礎力”のことを指しているのでしょう。卑しくも、経済産業省が御自ら音頭を取っています。
社会人基礎力育成グランプリ”や”社会人基礎力を育成する授業30選”というものまで、用意しています。

ネット上では、”社会人基礎力診断”や”ひらく社会人基礎力診断テスト48”なるものまでがあります(両方とも試しにやってみましたが、この選択肢を選べばハイスコアが出るだろうというのがミエミエでした)。

文部科学省はこれに何も言わないのでしょうか?(縦割り行政では無理だろうな)。まるで、大学を就職予備校のように扱っています。もちろん、大学のキャリア教育を否定はしませんが(私も随分とお世話になりましたし)、大学は本来、高等教育機関です。社会人の心得を教え込む場ではありません。

しかしながら、もっとズバっと言ってしまうと、偏差値が相対的に低い大学は、定員を確保し他大学と差別化するため、就職実績を謳い文句にキャリア教育の充実をアピールしています。”大学”とは何か、今一度考え直す必要があると感じます。

【参照資料】
就活ルール形骸化、3年生内定もー来年も「6月面接」 経団連発表(日経本日朝刊より)
社会人基礎力(METI/経済産業省)

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