”ひきこもり予備軍”、あなたの周りにもいるかも…

みなさん、こんにちは。精神保健福祉士の山口修司です。
昨日の記事で恐縮ですが、今日は、ひきこもりの問題を取り上げます。

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”ひきこもり”というと、部屋から全く出てこず、昼夜逆転の生活をし、家族が寝静まった夜中にリビングに出てきて食事を取る、というイメージがあるかなと思います。しかし、内閣府「若者の生活に関する調査」(内閣府のサイトにはまだアップされてません)における、”ひきこもり”の定義は、以下の通りです。

6ヵ月以上にわたって
<趣味の用事のときだけ外出する>
<近所のコンビニなどには出かける>
<自室からは出るが、家からは出ない>
<自室からはほとんど出ない>状態

つまり、<趣味の用事のときだけ外出する><近所のコンビニなどには出かける>人も”ひきこもり”としてカウントしています。これは、世間一般の”ひきこもり”のイメージからは漏れていると、私は思います。

これに加えて、私が注目したのは、”ひきこもり予備群”(”親和群”とも”潜在群”とも)という概念が、前回の内閣府の調査で出てきたことです。つまり、外出はできるけれども他人との接触はほとんどしない(できない)人を、”ひきこもり”、あるいはその予備群としてカウントしていることです。これを、”準ひきこもり”として概念化したのが、樋口康彦氏です。

この概念自体は、樋口氏のトンデモ本で知られるようになりました(気になる方は、私の書評を参照ください)。その影響は大きく、一時は2ちゃんねるで専用のカテゴリーがあったくらいです。それ以降の研究(?)は長らく途絶えていましたが、この概念を引き継ぐ研究者が出てきました。明星大学の高塚雄介教授です。

趣味なら出かけられる人たちも、基本的に、働いていないし、勉強もしていない。家族以外との交流も避けていて、6ヵ月以上経っているとなれば、少し健康度の高い引きこもりなのではないか(下線引用者、以下同じ)

人間関係をうまく構築したり、きちんと言葉で意思表示できなかったりすることは、欠陥商品として放逐されかねない社会環境が進行している…いまは、組織管理社会の中で、合わなければどんどんスポイルされていく。就職面接で、皆、落とされてしまう。

大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち」(講談社現代新書)などの著作があり、ひきこもりの問題に精力的に取り組んでいる池上正樹氏は、

いくら努力して頑張っても、ディベートもコミュニケーションも苦手な人たちがいる。言語的能力や、周りとの人間関係を重視する、いまの社会の評価システムそのものを変えていく必要があるのかもしれない。

と述べています。これについては、紙幅の都合があるので、次回以降に回したいと思います。

 

【参照資料】
内閣府「ひきこもり実態調査」、40歳以上は無視の杜撰:池上正樹
“予備軍”155万人の衝撃!「趣味のときだけ外出する」新たな引きこもりが急増中:池上正樹
いずれも、ダイヤモンド・オンライン。

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